気になる薄毛の部位が注目されている

薄毛の人が気にするのは、どれくらい毛髪が減ったかという薄毛の程度だけではなく、どこが薄くなったのかという部位を気にしている人は少なくありません。多くの人に共通している部位の薄毛であれば、それほど気にならないということもあるかと思います。

しかし、気になる部位が他の人と異なっていたら、それだけでもストレスを感じます。 考えてみれば、私が自毛植毛手術を考えはじめたのも生え際や旋毛のあたりが気になり始めたからです。確かにほかの部分だったら、真剣に考えなかったかもしれません。  

気になる部位は年齢で変化する

薄毛が気になる部位については、多くのアンケート調査で報告をされていますが、詳細な調査内容が「2020年薄毛調査報告書」の中で報告されています。
この調査は、薄毛である、または薄毛であることを気にしている全国の20〜69歳の男女2063人を対象として、さまざまな薄毛に関する調査をリクルートライフスタイルとホットペーパービューティーアカデミーが実施したものです。

同じ質問であっても、複数回答なのか、それとも単独回答なのかによって結果は違ってきます。「あなたが今、薄毛に関して具体的に気になる部位をお聞かせください」という質問がされています。複数回答のほうでは、男性は「頭頂部」が66.9%、「前頭部」が60.8%、「分け目」が23.8%、「後頭部」が16.5%、「全体的に」が14.4%、「側頭部」が6.8%、「その他」が0.1%の順となっています。

年代別の結果も発表されていて、頭頂部が気になる人は年齢が上がるほど増えていきます。男性の20代では51.3%であったのが、60代では72.6%になっています。これは年齢が進むほど頭頂部が薄くなっていく傾向があることを示しています。頭頂部が気になる人は20代が多くて、年齢が上がるほど減っていきます。20代では67.0%であったのが、60代では50.5%に下がっています。
前頭部は男性では若いときから薄くなっていきやすくて、年齢を重ねることで徐々に進んでいくことから気になる人が減っていくことを示しています。

薄毛が気になる部位の女性の複数回答は、「分け目」が66.3%、「頭頂部」が65.8%、「前頭部」が46.0%、「全体的に」が22.0%、「側頭部」が16.5%、「後頭部」が14.7%、「その他」が1.0%の順となっています。
女性も年齢別の結果が発表されていますが、女性のほうは年齢による数字の変化が小さく、若いときから薄毛が気になっている部位は、そのまま続くという傾向を示した結果となっています。  

薄毛で嫌なことと気になる目線

薄毛が気になる部位について、単独回答では「最も薄毛が気になっている部位」という聞き方をしています。男性では「頭頂部」が43.2%、「前頭部」が34.7%、「全体的に」が8.8%、「後頭部」が6.9%、「分け目」が4.7%、「側頭部」が1.5%、「その他」が0.1%となっていて、複数回答とは順位は一致していませんが、前頂部と前頭部を気にする人が上位を占めているのは同じ傾向で、このトップ2が圧倒的に多くなっています。

年齢別では、頭頂部は20代が46.1%。60代が23.6%と若い人が多いのは複数回答と同様の傾向を示しています。 女性の単独回答では、「頭頂部」が33.9%、「分け目」が26.7%、「前頭部」が22.3%、「全体的に」が10.8%、「後頭部」が3.4%、「側頭部」が2.6%、「その他」が0.3%の順となっています。

複数回答では分け目がトップでしたが、特に気になる部位として頭頂部があげられています。女性も男性も頭頂部を気にしている人が多く、女性の薄毛としては従来には少ないとされていた頭頂部の薄毛が女性にも増えてきていることがわかります。
「薄毛で嫌なことは何かありますか」との質問(複数回答)に対しては、「人の目が気になるようになった」が48.5%、「自分の抜け毛を見ることが増えた」が38.5%、「できる髪型が減った」が37.1%、「ヘアカットや髪のセットのときに気を遣うようになった」が35.9%、「薄毛対策の出費が増えた」が24.2%、「ネガティブになった」が21.6%、「薄毛対策の手間・費やす時間が増えた」が20.0%、「薄毛をいじられたり、ネタにされるようになった」が13.5%、「美容室・理容室に行きづらくなった」が13.3%、「モテなくなった」が6.8%、「頭が冷えやすくなった」が4.8%、「その他」が1.1%の順で、「特に嫌なことはない」が8.6%でした。
この数字は男女を合わせた全体数ですが、その順位は男性の順位と大きくは変わらず、男性では「自分の抜け毛を見ることが増えた」と「できる髪型が減った」が入れ替わっているだけです。
女性では「できる髪型が減った」と「ヘアカットや髪のセットのときに気を遣うようになった」が入れ替わっていることと、「ネガティブになった」、「美容室・理容室に行きづらくなった」が少し増えて、これは女性特有の事情と合致しています。

誰の目が気になるのかとの質問(複数回答)に対しては、男女の事情の差があるので全体数ではなく、男女別の結果を見ていきます。男性では「他人の目すべて」が41.1%、「職場の異性」が31.7%、「異性の友人」が25.9%、「職場の同性」が23.2%、「同性の友人」が19.0%、「配偶者」が15.4%、「配偶者以外の家族・親族」が9.7%、「恋人」が8.6%の順で、「他人の目が気にならない」が16.6%でした。
女性では「他人の目すべて」が61.4%、「同性の友人」が30.8%、「職場の同性」が18.3%、「職場の異性」が14.2%、「配偶者」が13.6%、「配偶者以外の家族・親族」が13.4%、「異性の友人」が12.8%、「恋人」が4.9%の順で、「他人の目が気にならない」が6.8%でした。  

2020年薄毛調査報告書

 http://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/data_usuge_20200910.pdf

 

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