薄毛に関する意識調査をリクルートの美容に関する調査研究機関のホットペッパービューティーアカデミーが実施して、その結果を「2021年薄毛調査報告書」として発表しています。
目立つ部分が気になっている実態
調査対象は、20〜69歳の男女2063人(男性1500人、女性563人)の現在薄毛である人と、薄毛を気にしている人に対して「薄毛に関する意識調査」としてインターネット調査によって実施されました。その結果の紹介と分析の第2弾です。
調査では薄毛の種類を聞いています。薄毛のタイプによって、気になる部位、気になりだした年齢、気になる目線などが違ってきます。男女ともにO字タイプ(上から見たときにOの形)が最も多く、男性は31.2%、女性は20.8%となっています。案外と女性にも男性と同じような薄毛タイプが多いようです。
それに続くのは、男性では「M字タイプ」(正面から見たときにMの形)が27.1%、「M字タイプとO字タイプの複合型」(正面から見たときにMの形、上から見たときにOの形)が12.9%、「U字タイプ」(正面から見たときにUの形)が9.6%、「一部分だけ頭髪が薄い箇所がある」(円形脱毛など)が6.5%、「U字タイプとO字タイプの複合型」(正面から見たときにUの形、上から見たときにOの形)が2.9%、「その他」が1.0%、「わからない」が8.7%でした。
女性の気になるところは?
女性では「一部分だけ頭髪が薄い箇所がある」が10.8%、「M字タイプ」が8.8%、「U字タイプ」が4.4%、「M字タイプとO字タイプの複合型」が3.8%、
「U字タイプとO字タイプの複合型」が3.2%、「その他」が5.5%、「わからない」が42.7%でした。女性は薄毛と感じていても、種類はわからないという人が多いということです。
薄毛が気になる場所(複数回答)は薄毛タイプと関連性があり、男性では「頭頂部」が65.1%、「前頭部」が61.8%、「分け目」が25.0%、「後頭部」が15.9%、「全体的に」が14.0%、「側頭部」が7.3%、「その他」が0.2%でした。自毛植毛は毛髪が濃い後頭部や側頭部から頭頂部、前頭部に植毛するものですが、まさに気になりにくい部分を気になる部分に移植するということがわかります。
女性では「分け目」が66.7%、「頭頂部」が65.0%、「前頭部」が42.5%、「全体的に」が27.7%、「側頭部」が17.1%、「後頭部」が15.0%、「その他」が0.7%で、男性型の薄毛とは違っているものの、毛髪の分け目や流れによって薄くなっているとこが気になっています。女性の場合も自毛植毛の移動させる部分の状態と合致していることがわかります。
薄毛が気になりだした年齢は、男性は平均38.4歳、女性は41.8歳で、どうしても男性のほうが早く気になってきます。
薄毛が気になりだしたきっかけは、男性では「鏡を見ていたとき」が36.9%、「家族(配偶者、親、兄弟姉妹など)から」が13.7%、「自分の写っている写真を見ていたとき」が11.0%、「友人・知人から」が10.5%、「抜け毛の量を見たとき」が10.2%でした。これに対して女性では「鏡を見ていたとき」が31.0%、「家族(配偶者、親、兄弟姉妹など)から」が17.1%と男性の1位、2位と同じ順でしたが、以下は「抜け毛の量を見たとき」が15.5%、「自分の写っている写真を見ていたとき」が7.4%、「友人・知人から」が5.5%となっていました。
男女ともに一番の気になる目線は?
薄毛が進むほど他人の目線が気になってきます。調査対象が20〜69歳の男女ということで、異性は恋愛対象とは限らないということもありますが、それでも異性の目線が気になることに違いはありません。
気になる目線(複数回答)として、男女ともに一番は「他人の目すべて」(男性43.3%、女性53.2%)となっていましたが、2番目以降は男女で異なっているのは当然の結果と言えます。
男性では「職場の異性」(28.0%)、「職場の同性」(21.8%)、「異性の友人」(21.7%)、「同性の友人」(15.8%)、「配偶者」(14.2%)、「配偶者以外の家族・親族」(9.9%)、「恋人」(8.3%)、「その他」(0.4%)、「他人の目は気にならない」(17.1%)の順です。恋人が案外と少ないのは、薄毛も含めて受け入れてくれるということでしょうか。
女性では「同性の友人」(28.6%)、「職場の同性」(21.1%)、「職場の異性」(15.9)、「配偶者」(14.7%)、「異性の友人」(14.2%)、「配偶者以外の家族・親族」(11.9%)、「恋人」(4.9%)、「その他」(1.7%)、「他人の目は気にならない」(14.0%)の順です。異性よりも同性の目線が気になるのは、女性ならではのライバル心が関係しているようです。
実際の薄毛対策は
今行っている対策は、男性では「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」(25.3%)、「育毛エッセンス・育毛ローションや発育毛剤を使う」(24.8%)、「自宅で自分の手だけでヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(13.8%)、「市販の薬や漢方を使う」(11.2%)、「生活習慣に気をつける」(10.4%)、「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」(10.1%)、「薄毛治療のできる病院や専門クリニックで治療する」(6.8%)、「薄毛/抜け毛に効果のあるサプリメントを飲む」(5.4%)、「対策を調べる、周囲の人間に相談する」(3.7%)、「ヘッドスパ・ヘッドマッサージに行く」(3.5%)、「その他」(0.1%)、「特にない」(38.4%)の順でした。
女性では「育毛エッセンス・育毛ローションや発育毛剤を使う」(26.3%)、「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」(21.1%)、「自宅で自分の手だけでヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(17.8%)、「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」(13.4%)、「生活習慣に気をつける」(12.8%)、「ヘッドスパ・ヘッドマッサージに行く」(7.4%)、「対策を調べる、周囲の人間に相談する」(5.4%)、「市販の薬や漢方を使う」(3.5%)、「薄毛/抜け毛に効果のあるサプリメントを飲む」(3.5%)、「薄毛治療のできる病院や専門クリニックで治療する」(3.1%)、「その他」(0.2%)、「特にない」(36.5%)の順でした。
2021年薄毛調査報告書
https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2021/10/data_usuge_20211007.pdf
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