薄毛対策の治療は、よいこと結果ばかりとは限りません。通常の治療でも副作用が生じることはあるのですが、薄毛治療でも治療を始めたばかりのときには、逆に脱毛が起こることがあり、これは初期脱毛と呼ばれています。初期脱毛は治療が順調に進んでいる証拠だと言われるものの、脱毛対策として始めたことが脱毛を進めることについては抵抗を感じる人も少なくありません。
通常の薄毛治療と自毛植毛との違い
このようなことがない画期的な薄毛対策である自毛移植とは比較にならないことかもしれませんが、自毛植毛は自分の元気な毛髪を、薄毛が気になる部分に移植する方法だけに、元気な毛髪を育てるためにも初期脱毛の実態について知っておきたいものです。
そんな要望に応えるようなアンケート調査をメンズ美容サイトMOTEOを運営するカッコイイが実施しました。調査対象は薄毛治療経験がある20歳以上の男性53人で、年齢分布は20代が11人、30代が15人、40代が17人、50代が6人、60代以上が4人となっています。
どんな薄毛治療を受けたのかというと、プロペシア(フィナステリド)が45.3%、ミノキシジル外用薬が34.0%、ミノキシジル内服薬が22.6%、植毛治療が13.2%、ザガーロ(デュタステリド)が7.5%、光・LDL治療が7.5%となっていました。植毛治療は、自毛植毛のほかに人工植毛も含んでいます。合計が100%を超えているのは複数の薄毛治療を併用している人がいるからです。
初期脱毛は1か月も続く人が多い
薄毛治療を行っている間に初期脱毛があったのは66.0%で、なかったのは34.0%でした。
気になる初期脱毛の時期ですが、治療開始から1週間程度は17.0%、2週間程度は35.8%、3週間程度は15.1%、1か月程度は5.7%で、それ以上という人はいませんでした。初期脱毛はなかったと答えているのは26.4%です。これ以降の回答も、初期脱毛がなかった人は除かれています。
この結果をみると、初期脱毛がみられるのは2週間程度がピークで、1〜3週間の間に起こっているので、確かに初期と言えそうです。
この初期の段階で起こる脱毛は、いつまで続くのか気になるところですが、それについては初期脱毛の発現から1週間程度は5.7%、2週間程度は5.7%、3週間程度は9.4%、1か月程度は35.8%、2か月程度は11.3%、3か月程度は5.7%となっています。
初期といっても1か月も脱毛が続いている人が多くて、そのために不安を感じて、このまま続けていてよいのかと悩む人も多いと想像がつきます。
抜け毛が増えて不安を感じる人は多い
初期脱毛の“脱毛”の部分で特に気になるのは、どれくらいの量が抜けるのかということです。「初期脱毛で、どの程度抜け毛が増えましたか?」との質問に対して、「少しだけ増えた」が39.6%、「まあまあ増えた」が26.4%、「明らかに増えた」が5.7%、「他人に指摘されるほど増えた」が1.9%でした。
具体的な抜け毛の本数を聞いているわけではないのは、元々の抜け毛の本数がわからないので比較しにくいからです。
どれくらい抜けたかということに加えて、気になるのは初期脱毛への不安感です。「強い不安を感じた」が17.0%、「少し不安を感じた」が45.3%、「あまり不安を感じなかった」が9.4%、そして「まったく不安を感じなかった」という人はいませんでした。これは当然の反応ですが、治療を始めて抜け毛があることに不安を感じるのは当然のことといえます。
不安を感じたら医師に相談するのが普通だと思うところですが、医師に相談したのは54.7%で、残りの45.3%が相談をしていなかったということです。
初期脱毛は2回目も起こる
初期脱毛が1回だけで済んでくれればよいのですが、2回目の初期脱毛があったというのは24.5%(なかったというのは75.5%)でした。
2回目の初期脱毛があった人に、1回目の初期脱毛の発現から、いつごろ始まったかを聞いていますが、1か月以内が11.3%、1か月から3か月までは9.4%、3か月から6か月までは3.8%と、長く続く人が案外といました。
また、2回目の初期脱毛が落ち着いた時期としては、2回目の発現から1か月以内が15.1%、1か月から3か月までが11.3%でした。
これらは薬物治療の結果であって、自毛植毛とは無関係のことですが、薄毛治療を選択するときには初期脱毛についても考慮する必要があるということです。
初期脱毛アンケート調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000048304.html
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