東京にある親和クリニック新宿院で自毛植毛手術を受けてから、毛髪関連のニュースが気になります。
ネットを見ていてヘアケアにまつわる情報を見つけましたので、ここで報告します。
プラズマクラスターの頭皮のバリア機能
乾燥のしすぎは皮膚にとってよいことではなくて、皮膚の湿度を適度に保つことは皮膚をしっとりとさせて、美肌効果があることは以前から知られていました。その保湿効果が頭皮の健康状態を保って、毛髪の状態にも好影響を与えることが明らかにされました。そのことを発表したのは、電機メーカーのシャープです。
シャープが得意とするプラズマクラスター技術は、自然界と同じプラス(+)とマイナス(−)のイオンをプラズマ放電によって放出するもので、浮遊菌やカビ菌を抑える空気清浄技術として開発されました。 水の分子(H₂O)は放電によって水素はプラスイオンに、酸素はマイナスイオンになります。それぞれのイオンの周りに水分子が集まって、ブドウの房のような形になります。この固まった形はクラスターと呼ばれていて、皮膚に触れるとイオンが皮膚に吸収されて、水分子だけが皮膚の表面の角質層に残ります。水分子によって皮膚が覆われている状態は水分コートと呼ばれていて、このことによって皮膚の角質層の水分量が増えて、保湿効果が得られるというわけです。
頭皮も皮膚の一部なので、水分コートは頭皮にもできます。これによって頭皮にバリアができることになり、頭皮の水分が蒸発しにくくなります。こうして頭皮の水分が保たれていると、マラセチア菌の働きが抑えられるようになって、頭皮の脂分の分泌が抑えられるようになります。マラセチア菌は頭皮に普通にいる常在菌で、一定の量であるときには特に悪影響を与えるようなことはありません。
ところが、増えすぎると頭皮のかゆみや抜け毛を引き起こすことにもなります。 マラセチア菌はカビ菌の一種で、増えすぎると皮膚炎を起こすことが知られています。マラセチア菌は皮脂や汗をエサにして増えるので、皮脂が多くなりすぎても増えてしまいます。皮脂が多くなると、毛髪の正常な成長を妨げることから抜け毛の原因ともなっています。男性は皮脂の分泌が多く、マラセチア菌が増えやすく、頭皮のかゆみが続く場合には皮脂が増えすぎていることが指摘されます。その原因がマラセチン菌だったわけです。
プラズマクラスターの影響の程度
どうして頭皮は皮脂が多くなるのかというと、頭皮には皮脂腺が多く存在しているからで、その数は顔の約2倍にもなっています。だから、頭皮は皮脂が増えやすく、シャンプーをしないと皮脂が増えたままで、毛穴が詰まって毛髪が抜けやすくなるというわけです。
頭皮のバリア機能が低下すると皮脂が過剰に分泌されることも知られています。これは皮脂によって頭皮のバリア機能を保とうするためだと説明されていますが、これを防ぐには頭皮の保湿が有効になるということです。
実際に、どれくらいの効果があったのかというと、頭皮の水分蒸発量は、風を当てただけの場合には乾燥が進むのに対して、プラズマクラスターの風を当てた場合には蒸発量がマイナスになっています。皮脂の量は、風だけの場合には少しは減るのですが、プラズマクラスターの風の場合には3倍ほども減っています。風だけではマラセチア菌は風だけでは特に影響はなく、プラズマクラスターの風ではマラセチア菌は着実に減少しています。このことによって髪のボリュームアップ、頭皮のかゆみの低下という被験者の体感の結果が得られています。
プラズマクラスターの空気清浄機は、一般には空気中に漂う臭い成分の助教による消臭効果や、カビ菌やウイルスなどを抑える効果が知られていますが、皮膚や頭皮への作用は加湿装置によって皮膚に水分が与えられているだけではなかったということになります。