くせ毛は植毛でも変化するのか

毛髪の湾曲は断面が影響している

毛髪の太さは個人差が大きくて、細くてサラサラ系の人もいれば、太くてゴワゴワ系の人もいます。

太い毛髪は縮れているイメージがあるかもしれませんが、太ければ縮れるというわけではありません。もちろん細い毛髪は縮れにくいのですが、太い毛髪は断面が丸ければ直毛となりやすいのに対して、断面が楕円形になっていると縮れやすくなります。 断面が丸(円形)だと横から刺激を受けても元の状態に戻りやすいのですが、楕円形になっていると横からの刺激で曲がりやすく、また元に戻りにくくなっています。

断面が楕円形の毛髪が一定方向だけでなく、複数の方向から刺激を受けていると細かく曲がるようになり、縮れ毛になっていきます。 縮れているというとアンダーヘア(陰毛)を思い浮かべるかもしれません。いくら日本人は直毛の人が多くて、縮れ系の人でも大きく曲がることは少ないのですが、アンダーヘアはほとんどの人が断面は楕円形で、下着の摩擦を受け続けているので、曲がりやすくなっています。

刺激を受け続けるということでは、毛髪の中でも後頭部は就寝中には枕で摩擦を受けているので他の部分よりも縮れやすくなっています。寝返りをしていないようでも一晩のうちに30回以上、多い人では40回を越えています。寝返りまでいかなくても頭は細かに動いているので、寝ている間に相当の摩擦を受けています。

自毛植毛は自然な状態が保たれる

自毛植毛は後頭部の元気な毛髪を気になる部分に植毛する方法ですが、後頭部の毛髪が縮れている人の場合には、頭頂部や前頭部の毛髪とは違った形になることを心配することもあります。

しかし、後頭部の毛髪が縮れたり、湾曲しやすいのは摩擦を受けることによって曲がっていったもので、毛髪の断面が楕円形になっているために曲がったわけではありません。 自毛植毛の場合には、男性型脱毛症に耐性がある後頭部の毛髪が使われることから、植毛後にも元の毛髪の性質が受け継がれます。

定着率は90%以上と高く、定着すると自然と成長が促されていきます。そのために、位置が変わることによって摩擦が弱まってくると自然と元の状態になっていきます。つまり、初めのうちは違和感があったとしても、だんだんと気にならなくなってくるということです。 太さや弾力、しなやかさといった形状だけでなく、色合いも、もともと自分の毛髪であるので自然な状態になっていきます。

こういったところが人工毛植毛やカツラと大きく違うところで、自分の毛髪は生えてくる唯一の方法である自毛植毛の優れているところです。違和感を感じない自毛植毛には、もちろん専門医による植毛のための毛髪の見極めと技術も重要な要素となります。こういった点も自毛植毛を考えるときに確認をするべきポイントといえます。

 

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