薄毛のケアに関する調査

 薄毛のケアについて、アートネイチャーが全国の20〜59歳の男性400名を対象に「薄毛のケアに関する調査」をテーマにインターネット調査を行いました。現在は親和クリニック新宿院行った自毛植毛手術のおかげで薄毛の悩みは随分軽減されましたが、やはり調査結果は気になりますので、ここで紹介しようと思います。  

薄毛の原因と対策にズレがある

 「加齢とともに起こる変化のうち、最も抵抗がある変化はなんですか?」との質問に対して一番は「薄毛」の57.8%と圧倒的に多く、ついで「白髪」の11.3%、「体臭」の9.0%となっていました。しわや肌の劣化、体型の変化、体力の低下といったことは非常に少なく、どうしても老けて見える毛髪が気になっていることがわかります。

 これを後追いするような「あなたはご自身の頭髪に関して薄毛が気になりますか?」との質問には「とても気になる」が34.1%、「やや気になる」が40.8%と、合わせて74.9%が気になるという回答をしています。

 薄毛の改善には、まずは薄毛の原因を知ることですが、頭皮の薄毛が気になる(とても気になる、やや気になる)と回答した300名に対して、「あなたがご自身の行動で薄毛につながったと思うものはなんですか?」との質問で、本人は何を原因と考えているのかを聞いています。その結果(複数回答)、「ストレス」が55.0%、「睡眠不足」が43.3%、「不健康な食事」が39.3%、「運動不足」が34.7%、「喫煙」が25.3%、「飲酒」が21.7%の順となっていました。一般に言われることがあるカラーやパーマ、シャンプーやトリートメントは少なく、基本的な不規則な生活の積み重ねが問題だということには気づいているようです。

 しかし、実際に振り返ってみると、異なる考えが浮かび上がってきています。頭皮の薄毛が気になると回答した人に対する「あなたが薄毛になる前にしておけばよかったと思うことはなんですか?」との質問への回答(複数回答)としては、「薄毛が気になる前からの定期的な髪・頭皮のケア」が43.0%と直接的な内容となっていました。これに続いて、「十分な睡眠」が33.3%、「ストレス解消」が30.7%、「栄養バランスの良い食事」が29.7%となっていて、「髪・頭皮のケアに対する知識の習得」の24.7%、「適度な運動」の23.0%、「定期的に自分の頭皮を確認すること」の18.0%の順となっていました。生活を変えたり、髪や頭皮を確認したりすることよりも、ヘアケアに対する期待が大きいことがわかります。

 こういった状況から、いよいよ本題の具体的なケア法について、頭皮の薄毛が気になると回答した人に対して、「あなたが現在行っている髪・頭皮のケアはなんですか?」との質問をしています。その回答(複数回答)としては、「頭皮マッサージ」が33.8%、「養毛剤」が22.3%、「スカルプケアシャンプー」が21.0%、「発毛剤」が11.3%、「美容室のヘッドスパ」が7.3%、「サプリメント」が6.8%の順となっていました。

 このケア法の回答は全年齢(20〜59歳)に対するもので、20代の回答をピックアップすると、「頭皮マッサージ」が42.0%、「スカルプケアシャンプー」が20.0%、「養毛剤」が19.0%、「発毛剤」が13.0%、「美容室のヘッドスパ」と「サプリメント」がそれぞれ9.0%でした。これを見ると、薄毛が気になる人は若いときから対策にお金を使う意識が高いことがわかります。  

毛髪ケアをしていない人の意識

 髪・頭皮のケアを行っていないと回答した人以外の256名に対して、「あなたは髪・頭皮のケアについて、早い段階から始める方が良いと思いますか?」との質問については94.9%の人が「はい」と肯定的な意向を示していました。20代だけに限っても、95.8%が肯定的で、若い人でも早めのケアが重要であることが浸透してきています。

 実際に、どの年齢から始めるかということですが、髪・頭皮のケアを行っていないと回答した人以外に対する「あなたが髪・頭皮のケアを始めた方がいいと思う年齢はおいくつですか?」との質問には、全年齢では「10代後半」が10.2%、「20代前半」が23.4%、「20代後半」が23.8%、「30代前半」が14.1%、「30代後半」が15.2%、「40代前半」が9.0%、「40代後半」が2.3%でした。幅広い年齢に聞いているので、年齢が上がるほど数が減っていくのは当然の結果ですが、20代への質問では「10代後半」が18.3%、「20代前半」が47.9%、「20代後半」が23.9%と、今すぐの対策を考えていることがわかります。

 髪・頭皮のケアは行っていないと回答した144名に対して行った「あなたが普段、髪・頭皮のケアをしていない理由をお答えください」との質問への複数回答としては、全年齢では「正しいやり方がわからないから」が45.1%、「お金に余裕がないから」が43.1%、「めんどくさいから」が29.2%、「時間がないから」と「まだ必要ないと思うから」が13.9%、「ケアをしていることが恥ずかしいから」が3.5%の順となっていました。

 これに対して20代では、「お金の余裕がないから」が34.5%と最も多いのは当然の結果ですが、「正しいやり方がわからないから」が31.0%、「めんどくさいから」が27.6%、「まだ必要ないと思うから」が24.1%、「時間がないから」が10.3%、「ケアをしていることが恥ずかしいから」が3.4%の順となっていました。薄毛は気になるものの、まだケアの必要性は薄いと考えていることがわかります。その結果が数年後に現れてから、ケアを始める人が多いという傾向が見えてきます。

 私も今回の結果のように薄毛を気にしながら、具体的な行動ができず、進行してから自毛植毛手術を受けました。しかし、そうなる前に打てた手はもっとあったようにも思います。仮に自毛植毛手術を受けることになったにしてもかかる費用が違っただろうと考えてしまいます。放っておいても何も変わらないわけではなく、状態が悪くなるのが薄毛問題の特徴なのです。

参考)薄毛のケアに関する調査(アートネイチャー)

https://www.artnature.co.jp/corporation/press/pdf/200316_01.pdf

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