薄毛の相談をしたいのに現実は?

ホットペッパービューティーアカデミーの「2021年薄毛調査報告書」の第4弾は、薄毛の相談をしたいのにできていない理由です。調査は20〜69歳の男女2063人(男性1500人、女性563人)の現在薄毛である人と、薄毛を気にしている人に対して「薄毛に関する意識調査」としてインターネット調査によって実施されました。

2021年薄毛調査報告書 第4弾

薄毛の人は薄毛対策をしている人でもあり、同じ悩みを持っている人なら的確なアドバイスが受けられるのではないかと期待を寄せてしまうところがあるのですが、実際は、そうではないようです。
「薄毛に関して相談したい人」(複数回答)の男性の意向を見ると、「専門家」が49.1%、「同じ薄毛の悩みを持つ友達」が36.3%と、専門家のほうが多くなっています。これに続くのは「配偶者・恋人・パートナー」が32.6%、「家族」が29.4%、「美容室・理容室」が21.8%の順でした。日頃、毛髪の状態を見てくれている美容師や理容師に相談する人が少ないという結果です。

最も期待されているのは専門家のアドバイス

女性は薄毛に関して相談したい人として一番にあげているのは「専門家」が58.0%で、続いて「同じ薄毛の悩みを持つ友達」が51.8%、「家族」が40.7%、「美容室・理容室」が40.6%、「配偶者・恋人・パートナー」が32.5%と、パートナーなどへの期待度は低いようです。
男女ともに専門家が半数ほどとなっています。女性のほうが相談の意向が高いことがわかります。
専門家の中には頭皮ケアなども含まれていますが、薄毛対策の中でも最も望む結果に導いてくれるのは自毛植毛のクリニックで、医師のアドバイスに勝るものはありません。個人の状態まで把握して、的確な方法を提示してくれる人ほど心強い味方はいないということです。

相談したくても恥ずかしさが先にきてしまう

サロンなどで相談をしたいという意向があるのに、それができていないのは、どんな理由があるのか気になるところです。そのことについても調査では聞かれています。
「相談したいのにできていない理由」(複数回答)は、男性では「言いだすのが恥ずかしいため(勇気が出ない)」が58.7%と圧倒的に多くなっています。それに次ぐのが「相談して良いアドバイスがもらえるかわからないため」が36.6%、「商品(シャンプー・トリートメント・ドライヤーなど)を売りつけられそうな気がするため」が25.0%、「周囲のお客さんに聞かれると恥ずかしいため」23.3%、「施術時間が短時間なので、言いだすタイミングが難しいため」が20.4%、「追加のメニュー(施術)を勧められそうな気がするため」が15.1%、「担当してくれているスタッフが異性のため」が7.0%、「美容師・理容師側から話してくれるのを待っているため」が6.4%の順でした。
どれも薄毛に悩んでいても相談できなかった人には心当たりがある項目ですが、話をしたときの相手の反応が心配で切り出せないというのは、よくあることです。

追加メニューへの抵抗感が強い

女性が相談したいのにできていない理由は、「言いだすのが恥ずかしいため(勇気が出ない)」が46.5%、「相談して良いアドバイスがもらえるかわからないため」が38.1%、「商品(シャンプー・トリートメント・ドライヤーなど)を売りつけられそうな気がするため」が30.4%と、トップ3までは男性と同じ順位です。それに次ぐのは「追加のメニュー(施術)を勧められそうな気がするため」が26.8%、「施術時間が短時間なので、言いだすタイミングが難しいため」が22.1%、「周囲のお客さんに聞かれると恥ずかしいため」20.2%です。これ以降は男性と同じ順位で、「担当してくれているスタッフが異性のため」が8.5%、「美容師・理容師側から話してくれるのを待っているため」が2.3%でした。
この質問はヘアサロン(美容室・理容室)を想定しています。また、相談の意向があるのに、これまで相談したことがない人を対象としていますが、相談する相手が自毛植毛のように高度な薄毛治療の専門家であれば話が違ってきます。クリニックの扉を開くまでにはハードルがあったとしても、そこから先は個別の相談に対して的確なアドバイスが受けられるので、安心して相談することができるはずです。

薄毛以外の毛髪と頭皮のトラブルは?

薄毛の人は、その悩みに尽きるように思われがちですが、実際には、さまざまな毛髪と頭皮の悩みを抱えています。そのことがわかる質問(複数回答)もされています。
男性が抱えるトラブルとしては、「髪・頭皮のベタつき、脂っぽさ」が37.6%、「頭皮のかゆみ」が31.7%、「頭皮のニオイ」が22.2%、「髪の傷み」が17.2%、「フケ」が15.0%、「その他」が1.0%、「特にほかのトラブルはない」が34.5%の順でした。
女性では「髪の傷み」が34.8%、「頭皮のかゆみ」が27.1%、「頭皮のニオイ」が21.1%、「髪・頭皮のベタつき、脂っぽさ」が20.3%、「フケ」が10.7%、「その他」が4.6%、「特にほかのトラブルはない」が34.7%でした。
複数回答であるのに合計が男女ともに100%を少し超えているだけというのは、それぞれの悩みが強いということです。また、毛髪と頭皮のトラブルが薄毛の原因になっていることも考えられることから、薄毛対策は総合的に行う必要になり、これについても専門家のアドバイスが重要だということがわかります。

2021年薄毛調査報告書
https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2021/10/data_usuge_20211007.pdf