出産経験のある女性の毛髪の悩み

ストレスは毛髪の状態に影響します。ストレスが高まるほど薄毛になりやすいとされていますが、男性は女性よりもストレスがかかりやすいだけに、薄毛との関係については、さまざまな調査や研究が行われています。それに比べると、女性のストレスは、男性に比べると弱いと考えられていて、調査・研究もあまり多くはありません。

白髪が増えたのは出産・子育てのせい?

ストレスに対抗するホルモンは女性ホルモンで、これは妊娠・出産のストレスに対応するために備わった自然の仕組みとされています。今の時代は女性でもストレスがかかりやすく、さらにコロナ禍で母親も強いストレスがかかるようになっています。
それを反映するように、さまざまな女性を対象とした調査が行われるようになってきましたが、全国の小学生以下の子どもがいる女性に対して「髪と頭皮に関する悩み」のテーマでアートネイチャーがアンケート調査を実施しています。
調査対象は30〜49歳の女性500人(30代250人、40代250人)で、インターネット調査で行われました。
初めの質問(複数回答)は、「あなたの現在の髪や頭皮の悩みをお答えください」というもので、最も多かったのが「白髪が増えた」の56.4%でした。
これに次いで「抜け毛が増えた」が44.4%、「くせやうねりが出るようになった」が39.8%、「ツヤがなくなった」が39.2%、「髪の傷みが気になるようになった」が26.6%、「ボリュームが気になるようになった」が20.8%、「頭皮がかゆくなった」が14.2%、「頭皮が乾燥するようになった」が12.2%、「あてはまるものはない」が17.2%となっていました。
「白髪が増えた」との回答は、30代が45.2%に対して、40代は67.6%と、年代によって20%以上の差があって、年齢を重ねると白髪の悩みが増えてくることがわかります。これ以外の項目の回答では、年齢による差は、あまり見られませんでした。それだけ、女性は白髪の悩みが多く、ここが男性を対象とした調査との違いとなっています。もちろん男性の髪の悩みの一番は薄毛です。

出産を経験して増えた髪の悩み

女性は出産による身体的なダメージがあり、これが毛髪の状態にも影響を与えるということは以前から言われてきたことです。それは身体的なダメージに加えて、毛髪のケアにかける時間が減ることも影響しているとされています。
次の質問は、そのことについて、「あなたは出産や育児で髪や頭皮の悩み、ケアにかける時間はどのように変化しましたか」と聞いています。髪や頭皮の悩みは、「増えた」が23.8%、「やや増えた」が31.2%、「変わらない」が40.6%、「やや減った」が1.2%、「減った」が3.2%でした。
「増えた」との回答は30代、40代では差がなかったものの、「やや増えた」では40代が10%ほど多くなっています。
悩みが多くなっている分だけ、ケアに時間をかけているのかと思って、次の質問項目を見てみると「増えた」が7.8%、「やや増えた」が14.4%、「変わらない」が58.2%、「やや減った」が8.8%、「減った」が10.8%と、気にする割にはケアにかける時間は増えていないという結果でした。

出産後のケアのタイミングは

ケアができないことで、どんな悩みが増えているのかについては自由回答の記入で求めていますが、出産後には抜け毛が多くなる傾向があります。その理由として考えられているのは、子どもと一緒に入浴することで自分のケアに時間がかけられないことが見えてきます。ケアにかける時間が短いということは将来的な抜け毛につながっています。出産によって抜け毛が増えるとよく言われていますが、その実際の理由は、ここにあるのかもしれません。
理由はともあれ、出産・育児を経験して抜け毛が増えていくということから、女性の薄毛対策が始まるタイミングだということができます。有効な薄毛対策の一つと言われる自毛植毛に、この年代の女性が強い関心を示すことは少ないものの、やはり出産・育児を経験して、有効な方法に関心が移っていくのは間違いがないことです

白髪のケアで薄毛になる?

調査で最も悩みが多かった白髪のケアについて、白髪に悩みがある282人に複数回答で聞いています。その結果、「美容室でカラーリング」が50.7%、「自宅でカラーリング」が37.6%、「抜く」が18.4%、「その他」が2.5%、「何もしていない」が18.4%でした。
抜くというのは、その部位によって薄毛への影響は違ってきますが、30代では24.8%、40代では14.2%と、30代ではケアの代わりに抜いて簡単に白髪を減らそうとする女性が多くなっています。
抜いてでも白髪を隠そうとするのは、年齢を重ねると増えていくようにも思われるところですが、50代以降になって髪の細さ、薄さが気になってくると抜くという選択肢は少なくなっていく傾向があります。そこが自毛植毛への関心につながっていきます。

髪と頭皮に関する悩み
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000309.000000702.html

 
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