紫外線で傷む頭皮を守るために

東京の親和クリニック新宿院で、自毛植毛を受けてから、ヘアケアについて今まで以上に気になるように。 そこで、今回は、これからの季節を踏まえ、改めて紫外線について調べてみました。

紫外線を受けると活性酸素が発生する

強い日差しを浴びると、太陽光に含まれている紫外線によって皮膚にシミ、シワなどが現れやすくなります。紫外線というのは、虹の七色の端の紫色の外側にある波長の短い電磁波のことで、紫外線を浴びると皮膚で活性酸素が多く発生します。その活性酸素は頭皮にも影響を与えています。

日差しが強い季節には日焼け止めを塗って紫外線対策をする人は多くても、頭皮にまで日焼け止めを塗る人は、あまりいないはずです。 頭上から直接、紫外線を浴びている頭皮は、いくら毛髪によって少しはカバーされるといっても、直射日光では顔の2倍もの紫外線を浴びています。ましてや薄毛が気になる人の場合は、直接的なダメージを受けかねません。

紫外線の種類と対策について紹介する前に、まずは活性酸素について説明をさせてもらいます。活性酸素は酸素が変化したものです。通常の酸素はプラスとマイナスの電子が4つずつあってバランスが取れています。マイナスの電子が一つ欠けてバランスが悪くなったのが活性酸素です。体内でも発生しますが、紫外線を浴びることでもマイナス電子が欠けて発生します。活性酸素は皮膚の細胞からマイナス電子を奪うと正常な酸素に戻ります。 問題となるのは奪われた細胞のほうで、細胞は傷つけられて皮膚の老化が進んでいきます。

これが皮膚の酸化で、頭皮の細胞が傷んだら細胞が再生されにくくなり、血行も悪くなります。毛髪が生えている毛穴からは皮脂が分泌されているのですが、皮脂も活性酸素によって酸化します。調理用の油が酸化するとネバネバ、ドロドロした状態になることは、ご存知だと思いますが、それと同じことが皮脂でも起こって、毛穴が詰まりやすくなります。皮脂による毛穴の詰まりは毛髪の発育の大きな妨げとなります。こういった意味から頭皮に紫外線を浴びることはできるだけ避けるようにしたいものです。

紫外線の種類によるケア対策

頭皮のために紫外線対策をするには、何をすればよいのかということですが、そのためには紫外線の種類と特徴を知っておく必要があります。紫外線は波長によってUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)に大きく分けられています。UVというのはultravioletの略です。UVCはオゾン層に吸収されて地上に届かないために影響を受けることはありません。

UVAは紫外線の約95%を占めていて、真皮まで届くことから皮膚の弾力を失わせて、頭皮の老化を起こします。UVBは紫外線の約5%ですが、UVAよりも有害性が強く、炎症を起こして色素を沈着させます。しかし、表皮までしか届かない性質があります。美容の面でいえばUVBのほうが怖いのかもしれませんが、頭皮の健康ということではUVAの対策をするべきです。

紫外線の量は季節によって違っていて、UVBは5〜8月がピークとなっていて、それ以外の季節は少なくなっています。1日では10〜16時に多くなっています。それに対してUVAは4〜8月に量が多く、それ以外の季節も半分ほどの量となっています。1日の量は昼の時間帯が多いものの、太陽が出ている間はずっと紫外線量が多いので、帽子をかぶって紫外線対策をする場合は、1年を通じて昼間の間は帽子が手放せないことになります。 紫外線は頭皮を乾燥させ、毛髪が少ない場合には軽いやけども起こします。頭皮が乾燥するとバリア機能が低下して炎症を起こしやすくなります。血行も低下しやすく、毛根に栄養素が届きにくくなっていきます。これが抜け毛の原因になります。

また、紫外線によって毛髪のキューティクルが損傷して、メラニン色素が壊されて毛髪が茶色っぽくなっていきます。それだけで終わらずに、毛髪の成分が抜けるようになり、毛髪自体が弱くなって、これが抜け毛を引き起こすようになるのです。

 親和クリニックの公式サイトはこちら