最新の薄毛調査の読み解き方

薄毛の人は、複数の原因があり、それぞれの原因に合った対策を取りたいと考えている人が多いはずです。
しかし、実際に対策を取ろうとすると、案外と自分の原因に合っている方法が見つからないことがあります。適した対策法を探しているうちに、だんだんと薄毛の状態が広がってきて、それが薄毛の人を落ち込ませる要因にもなっています。

実際に私も薄毛が広がってから、自毛植毛手術を受けたので、まさにその通りだといえます。先生と話していてわかったのは、手術を受ける場合でも状態の良いときに受けた方が、良いということ。薄毛は放っておかないで、その時々の対処が重要だというわけです。

男性は薄毛が気になるほど対策の割合が高い

自分に合った薄毛対策が見つからないうちに薄毛が広がってしまう理由としては、薄毛の人の気持ちの実態を薄毛対策の方法を打ち出している会社が充分に把握していないことが考えられます。
実際に、薄毛である人が、どれくらいが気にしているのか、男女の違いはあるのかということは“薄毛産業”にとっては重要なデータとなります。薄毛の人の気持ちがわかっていれば、その気持ちに応えるだけの対策が出てくるはずです。 これまで薄毛関連の調査というと、薄毛の人たちの実態を明らかにすることに主眼が置かれていて、その悩みを抱える人に対して“薄毛産業”が何をすべきかということがわかるような調査結果ではなかったようです。

これまでの調査で欠けていた知りたいことがわかるような調査結果が「2020年薄毛調査報告書」として発表されました。この調査は、薄毛である、または薄毛であることを気にしている全国の20〜69歳の男女2063人を対象として、さまざまな薄毛に関する調査をリクルートライフスタイルとホットペーパービューティーアカデミーが実施したものです。 薄毛かどうかと、薄毛である人の場合には薄毛を気にしているのか、薄毛でない人の場合は薄毛の不安があるのかを調べています。
男性では「薄毛である」は26.7%、「薄毛でない」は73.3%で、薄毛の人は3分の1ほどです。薄毛である人の中で「気にしている」は20.0%、「気にしていない」は6.7%と薄毛の人は圧倒的に気にしていることがわかります。それに対して薄毛でない人の中で「不安がある」は21.0%、「不安はない」は52.2%となっています。薄毛でなくても半分近くの人は薄毛の不安を感じていることがわかります。

薄毛を気にしている人は、それなりの人が対策をしていると思われがちですが、男性で薄毛を気にしている人(20.0%)のうち「対策している」は12.3%、「対策していない」は7.7%と、気になっていながらも特に対策をしていない人は案外と多くなっています。薄毛を気にしていない人(6.7%)のうち「対策している」は1.3%、「対策していない」は5.4%となっていて、気にしていないので対策をしていないのかと思ったら、4人に1人は気にしていないと言いながらも対策をしていることがわかります。 男性で薄毛でなくて不安がある人(21.0%)のうち「対策している」は7.7%、「対策していない」は13.4%と、薄毛でない人も将来を考えて対策をしていることがわかります。薄毛でなくて不安はない人(52.2%)のうち「対策している」は4.8%、「対策していない」は47.4%と、薄毛でなくて不安も感じていない人は特に対策をしていないという、こちらは想像どおりの結果となっていました。

この結果から、対策している男性の割合は合計で26.1%となり、薄毛でない人も含めて全体で4人の1人以上は薄毛対策のターゲットということができます。  

女性は薄毛でなくても対策に気を使う

ここからは女性の薄毛の実態と対応についての話です。
女性では「薄毛である」は7.8%、「薄毛でない」は92.2%で、薄毛の女性は10人に1人もいないという状況です。薄毛である人の中で「気にしている」は7.3%、「気にしていない」は0.5%と薄毛の女性は非常に気にしていることがわかります。それに対して薄毛でない人の中で「不安がある」は25.2%、「不安はない」は67.0%となっています。薄毛でなくても3人に1人ほどは薄毛の不安を感じていることがわかります。 女性で薄毛を気にしている人(7.3%)のうち「対策している」は4.8%、「対策していない」は2.5%と、気になっていながらも3人の1人ほどは対策をしていないようです。

薄毛を気にしていない人(0.5%)のうち「対策している」は0.2%、「対策していない」は0.3%と、これは数が少なくて検討の対象にはならないようです。 女性で薄毛でなくて不安がある人(25.2%)のうち「対策している」は9.1%、「対策していない」は16.1%と、薄毛でない女性も将来を考えて対策をしていることがわかります。薄毛でなくて不安はない人(67.0%)のうち「対策している」は6.8%、「対策していない」は60.2%と、薄毛でなくて不安も感じていない人は特に対策をしていないという、こちらは男性と同じような結果となっていました。

男性の場合には薄毛の人も薄毛でない人も合わせて 合計で26.1%が薄毛対策をしていましたが、女性の場合は薄毛の人は男性の3分の1ほどであるのに、対策をしている人は合計で20.9%と、薄毛対策のターゲットが案外と広く、それだけ心に響く商品が求められているだろうことがわかります。 

2020年薄毛調査報告書
http://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/data_usuge_20200910.pdf

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