2021年薄毛調査報告書が発表された

毛髪に関する調査は、さまざまな研究機関や企業などが実施していますが、最も発表データが多く、信頼度が高いのが、リクルートの美容に関する調査研究機関のホットペッパービューティーアカデミーが2016年から続けている薄毛調査報告書です。その最新版の「2021年薄毛調査報告書」が発表されました。総数は96ページにも及んでいます。

薄毛でない人でも対策をしていた

調査対象は、2016年から変わらず20〜69歳の男女2063人(男性1500人、女性563人)の現在薄毛である人と、薄毛を気にしている人で、調査は「薄毛に関する意識調査」としてインターネット調査によって実施されました。
薄毛の実態を男女別にみると、男性のうち「薄毛である」は26.7%の割合で、薄毛について「気にしている」20.1%のうち「対策している」は12.2%、「対策していない」は8.0%でした。「気にしていない」は6.5%で、そのうち「対策している」は1.1%、「対策していない」は5.4%となっていました。
男性で「薄毛でない」と答えているのは73.3%で、そのうち「不安がある」は22.9%で、そのうち「対策している」は7.9%、「対策してない」は15.0%でした。「不安はない」は50.4%で、そのうち「対策している」は4.6%、「対策してない」は45.8%となっていました。

女性の意識は

女性のうち「薄毛である」は8.0%の割合で、薄毛について「気にしている」7.6%のうち「対策している」は5.0%、「対策していない」は2.6%でした。「気にしていない」は0.4%で、そのうち「対策している」は0.2%、「対策してない」は0.2%との結果でした。
女性で「薄毛でない」と答えているのは92.0%で、そのうち「不安がある」は25.8%で、そのうち「対策している」は9.5%、「対策してない」は16.3%でした。「不安はない」は66.2%で、そのうち「対策している」は7.2%、「対策してない」は59.0%となっていました。
この結果を見ると、男性は「薄毛である」と答えている人が多く、気にしているは対策をしているということがわかります。それに対して、女性は「薄毛でない」と答えている人が多いものの、不安を抱いている割合は男性よりも多くなっています。
不安がなければ対策をしていない人の割合が多くなるのは当たり前のことですが、それでも全体的には男性は4人に1人、女性は5人に1人が薄毛対策をしています。それだけに現在の薄毛の不安の度合いに関係なく、将来的なことを考えて対策をしていることがわかります。
その対策の効果が明らかであれば、もっと対策をしようという人が増えるのは想像がつくところで、その対策として自毛発毛が選ばれるようになることは大いに期待ができる結果といえます。

薄毛になったときに、どうするつもり?

薄毛の人に対して、薄毛をどう思っているのかを聞いていますが、男性では「とても気になる」が36.0%、「やや気になる」が39.5%、「どちらともいえない」が8.4%、「あまり気にならない」が9.7%、「全く気にならない」が6.3%でした。これに対して女性では「とても気になる」が49.8%、「やや気になる」が44.9%、「どちらともいえない」が3.0%、「あまり気にならない」が1.8%、「全く気にならない」が0.5%と、男性は約75%、女性は約95%が薄毛を気にしていることがわかります。
薄毛でない人は、薄毛になったらどうするのかという気になる質問をしていますが、男性では「薄毛のための対策をすると思う」(薄毛治療、髪・頭皮ケア、ウィッグ・カツラなど)が14.7%、「特に対策はしないが、目立たないように坊主・短髪にすると思う」が23.3%、「特に対策や髪型の変更はせず、自然のままに任せると思う」が61.4%、「その他」が0.6%でした。女性では「薄毛のための対策をすると思う」が35.0%、「特に対策はしないが、目立たないように坊主・短髪にすると思う」が14.6%、「特に対策や髪型の変更はせず、自然のままに任せると思う」が49.2%、「その他」が1.2%となっていて、“坊主や短髪”という質問だったので、これは少ない回答となり、女性は薄毛対策をするというのが多いのは当然の結果といえます。

具体策は?

現在、薄毛でない人は予防も含めて薄毛対策として何をしているのかという質問には、男女ともに「育毛エッセンス・育毛ローションや発育毛剤を使う」という回答が10%前後となっていました(男性9.8%、女性11.1%)。
これに続く回答を男女別に見ていくと、男性では「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」(9.1%)、「自宅で自分の手だけでヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(6.7%)、「生活習慣に気をつける」(6.1%)、「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」(3.1%)、「ヘッドスパ・ヘッドマッサージに行く」(3.1%)、「市販の薬や漢方を使う」(3.1%)、「美容室・理容室で相談する」(2.7%)、「対策を調べる、周囲の人間に相談する」(2.1%)、「自宅で器具を使ってヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(1.7%)の順でした。
女性では「自宅で自分の手だけでヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(9.6%)、「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」(8.6%)、「生活習慣に気をつける」(7.8%)、「ヘッドスパ・ヘッドマッサージに行く」(6.1%)、「美容室・理容室で相談する」(4.9%)、「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」(4.5%)、「自宅で器具を使ってヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(3.3%)、「対策を調べる、周囲の人間に相談する」(1.7%)、「市販の薬や漢方を使う」(0.9%)の順でした。

2021年薄毛調査報告書
https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2021/10/data_usuge_20211007.pdf

 
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