抜け毛を防ぐために注意すること

 親和クリニック新宿院で自毛植毛手術を受けて以来、薄毛を気にする知り合いから手術を受けた方が良いかと相談されることが増えました。東京に住んでいなくても大概は、すぐに無料カウンセリングに行くべきだとアドバイスすることが多いのですが、中には本人が気にするほど、薄毛ではないのにと感じる場合もあります。

 そんな時に薄毛の悩みというのは、本当に個人差が大きいものだと思います。そこで今回は、抜け毛について調べてみます。  

本当に薄毛なのだろうか

 薄毛を気にする人は、男性は自分の父親の頭を思い浮かべることが多く、遺伝が大きく影響していると考えがちです。もちろん薄毛は遺伝の影響があるのですが、他にも原因があり、その対処をしないで遺伝ばかりを気にしていても仕方がありません。薄毛を気にする人の中には「思い込み薄毛」でしかない人もいます。

 薄毛を気にして機能性のある養毛剤を使っても、気のせいであっては薄毛ではない人には効果が現れにくいこともあって、「“う”の字はいらない」と言われることがあります。機能性(きのうせい)の“う”が抜けると気のせいとなることからか、「気のせい薄毛」とも呼ばれることがあります。

 気にすると、これがストレスになって、抜け毛を増やしてしまうということですが、「気のせい薄毛」は本人が気にしているだけで年齢相応でしかないということが指摘されています。 毛髪の本数は一般に10万本といわれています。これは平均的な本数で、実際には7万〜14本とされています。平均で話を進めると、10万本の人が抜け毛が増えて本数が減っていったときに毛穴の数は変わるのかというと、そんなことはありません。毛穴の数はそのままで、抜けたあとに再び成長が始まるまでの期間が長くなると生えていない毛穴の数が多くなっているだけです。

 1日に抜ける本数は毛髪の数に対して0.1%とされています。10万本とすると毎日100本は抜けていて、これだけの数なら薄くなることはありません。枕に毛髪が多くついていると抜け毛が増えたと思いがちですが、寝ている時間が8時間とすると1日の3分の1なので30〜35本は抜けても普通の状態といえます。 これよりも多くても枕の摩擦で抜けやすくなっているので心配ないと考えたいところですが、就寝前にシャンプーをしていると、そのときに抜けているので枕につく本数は少なめになります。

 1日に抜ける本数が150本を超えると再生による補給が間に合わなくなり、徐々に本数が減って、長い期間をかけて薄毛になっていくことになります。ただし、人間にもペットと同様に抜け毛のシーズンがあって、秋には1日に200本以上が抜けることも珍しくありません。抜け毛のシーズンにしっかりとケアをしておけば、冬からは抜け毛の数が減って行くようになり、春からは発毛の本数が増えていって回復するわけですが、ケアとして何をすべきかを知るには、まずは抜け毛のメカニズムを知ることから始まります。

抜け毛を防ぐために知っておくこと

 理容院、美容院に行くと頭皮マッサージをされたときに、頭皮が硬くなっていることを指摘されて、抜け毛のリスクが高い、だからヘアケアをしたほうがよいとすすめられることがあります。頭皮が硬くなるのは頭皮が膨張した状態で、そのために血管が圧迫されて血流が低下しています。毛髪の毛母細胞が細胞分裂して成長するためには、多くの血液が運ばれて、栄養成分が届けられることが必要です。

 男性型脱毛症(AGA)は、「額の生え際や頭頂部の頭髪が軟毛化して細く短くなり、進行すると額の生え際が後退して、頭頂部の頭髪が薄く、やがては抜け落ちる現象」と定義されています。この定義に従って発症頻度を見ていくと、全年齢で約30%、20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代で約40%とされていて、年齢を重ねるほど確率が上がる傾向があります。

 薄毛に見える原因は毛髪の本数だけでなく、毛髪の太さも関係していて、細いと黒い部分が減っているので、どうしても薄く見えがちです。薄毛の定義は、いくつかあるのですが、「毛髪の本数が減って地肌が見える状態」を指すことが多くなっています。毛髪が細い人ほど薄毛が気になってしまうということです。 血液循環のほかに男性ホルモンと皮脂による毛穴の詰まりが薄毛の原因とされますが、皮脂は男性ホルモンによって分泌が増えて、硬くなって詰まることになるので、男性は皮脂の詰まりを取ると同時に血流をよくするスカルプ(頭皮)ケアが必要になってきます。

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